《神戸新聞 にインタビューが掲載!》 「父・尾崎豊の音楽残す…
裕哉作品&尾崎豊の名作が
オーケストラサウンドで甦る!
尾崎裕哉のフルオーケストラとの新しい共演が実現する。
尾崎豊というアーティストの大きな遺産ともいえる声を受け継いだ裕哉。
宿命ともいえるデビューから3年、今夏は新時代の幕開けとともに、
薬師寺の世界遺産コンサート&サントリーホールのオーケストラ共演に連続出演を果たし、
現代の音楽シーンに鮮烈な軌跡を築いた。
そして父の年齢を超え、絶え間なく進化を続ける裕哉。
自身の意思で大きく掲げる“THIS IS MY ANTHEM”のタイトルのもと尾崎裕哉の音楽は新しい世界に向かう。
そしていよいよ日本の音楽芸術の中心、兵庫県立芸術文化センターで新しいオーケストラ公演に挑む。
注目の舞台では裕哉のデビュー作品「始まりの街」から、父・豊の「卒業」「I LOVE YOU」等を披露。
欧州で活躍中の栁澤寿男指揮によるビルボードクラシックスオーケストラの
ダイナミックでスピード感溢れる旋律を追風に、
尾崎裕哉は聴衆を輝きの未来へと誘う。
演奏作品
尾崎裕哉「Glory Days」「この空をすべて君に」「27」「サムデイ・スマイル」に加え、
尾崎豊「I LOVE YOU」「卒業」「forget-me-not」「OH MY LITTLE GIRL」「15の夜」他を披露。
出演:尾崎裕哉
指揮:栁澤寿男
管弦楽:ビルボードクラシックスオーケストラ
合唱:ソウルバードクワイア
音楽監督:須藤晃
《尾崎裕哉の新番組 》
FM COCOLO「Night Time Dreamers」
毎週金曜23時~放送中
独自の目線で切り取った景色や感情を
音楽に乗せ解き放つ1時間。
番組HP
《神戸新聞 にインタビューが掲載!》
「父・尾崎豊の音楽残すのは自分の役割」「父の楽曲と自分の音楽観を融合させていく」と誓う尾崎裕哉
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君が君であるために
須藤晃(プロデューサー・音楽監督)
平成から令和に変わる。昭和が終わり平成になり、20世紀から21世紀になり、時は誰にでも平等に同じように過ぎていく。昭和の終わりに出現して突風のように駆け抜けて平成がまだ落ち着かないうちに消えてしまった孤高の天才尾崎豊。令和を前に再び彼を評価する声が高まっている。
僕がまだ高校生の頃には石川啄木や中原中也や萩原朔太郎という詩人に夢中になって毎日夕日に向かって詩集を読んだ。考えてみれば、その明治生まれの偉大な詩人たちも僕が高校生の頃はまだ没後50年ほどしか経ってなかったし、中原中也や朔太郎は30年も経過していない頃である。尾崎豊がなくなって27年だとすれば、今の中高生が彼の音楽を聴くことは僕にとってのそういった経験に近いのかもしれない。詩人たちがもしギターやピアノを手にして作品を発表しレコードというメディアがあったとしたら、僕は同じように貪るように聴いていたということだろう。今の若者たちが尾崎豊の歌を探し求める現象には驚きと感動がある。
尾崎裕哉はその父親との時間を長く過ごすこともなく彼の残した曲を聴きながら育った。息子にとっては父親の歌だけがストレートに繋がった静脈と動脈のようだった。そして尾崎裕哉は導かれるように音楽の道を歩み始め、新しい彼自身の作品を紡ぎ出している。
二人の「OZAKI」の共通点は、自分のためにではなく、救いを求める人の手をいつも探して、その人達のために歌うということだと思う。それは自分自身をも含めた、一生懸命生きようとするすべての人に向き合っている。生きることが難しい時代や社会に、凛として胸を張る存在が必要なのである。「僕が僕であるために」というメッセージはいま「アンセム」という形で時代の規範になる。
「僕が尾崎豊を歌い継いでいくことに喜びを感じます。そして父親が残したこと、やれなかったこと、全てを受け止めて、自分らしく生きていきたいです」
フルオーケストラでの夢のような幻想曲たちがまた奇跡をおこす。サントリーホールという最高の舞台で最高の環境で尾崎裕哉が繋ぐ歌の力を目撃したいと思う。
◆須藤晃 すどうあきら
音楽プロデューサー。富山県出身。東京大学文学部英文科卒。
尾崎豊、村下孝蔵、玉置浩二、石崎ひゅーいらの制作パートナーであり、富山オーバード・ホール芸術監督を務めている。