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クリスティーヌ・ワレフスカ プレミアム・チェロ・リサイタル

■皆様の募金協力に御礼申し上げます。■

「クリスティーヌ・ワレフスカ プレミアム・チェロ・リサイタル 」3/23公演の会場において
「東日本大震災こども支援募金」として総計370,507円の募金をお預かりいたしました。これらは、
「東日本大震災ふくしまこども寄附金」「東日本大震災みやぎこども育英募金」の2団体へ全額寄付させて戴く予定です。

ご協力賜りました音楽を愛する来場者の皆様、そしてクリスティーヌ・ワレフスカ女史に心より感謝申し上げます。

ビルボードジャパン(阪神コンテンツリンク)

伝説のチェリスト、ワレフスカによる究極の至芸

世界の音楽ファンを魅了し続けてきた伝説のチェリスト、
クリスティーヌ・ワレフスカ、待望の日本公演!
驚異的な技量、徹底した探求心、そして色彩感に溢れる音楽に対する純粋性が聴き手の心を打つ。
作品に内在する伝統の美しい響きに自分の色を重ね、
時には、激しい感情の表現を示すワレフスカの音色。
まさに聴衆を音楽の神秘の世界へと誘う。
今、絶対に聞き逃せない音楽家、ワレフスカ。究極の至芸が今春、東京の舞台に誕生する。
 

【特別寄稿】
〈ネオ・ロマンティシズム演奏〉の到来
                      
ワレフスカが世界の音楽市場に華々しく登場したのは1970年代初頭である。
世は正にレコード全盛時代。「スタジオで録音される音楽」は、次第にミスのない
正確なアンサンブル、精緻で解析的な演奏の誘惑に侵されていった。
しかも、二度にわたる大戦以後、私たち鑑賞者の世界も、感情の自由な発露であるはずの
ロマンティシズムへの懐疑に向かっていた。そんな時代の変化から距離を置き続けて
自らの「無垢な音楽」を守り抜いていたワレフスカが、36年ぶりに日本に姿を現したのが
2010年の来日コンサートだ。その日ピアノを担当した福原彰美は、
ワレフスカの二回り、三回り後の世代という若さだったが、以来、このコンビは不動のものとなった。
当時、福原が呟いた「ワレフスカさんの大きな音楽に随いてゆくのに夢中だった」
という言葉にこそ、世界のレコード市場から身を引いてワレフスカが守り抜いた
振幅の大きな音楽と、それを全身で受け止められるピアニストの感性との〈生体反応〉が
凝縮されている。私は、この二人が奏でる音楽に、演奏芸術における「ポスト・モダン」
の先にもあるはずの「ネオ・ロマンティシズム演奏」の到来を確信している。
(音楽文化史家・音楽評論家 竹内貴久雄)

心奥に響く情熱的で生命力あふれるチェロの調べ

 なんと躍動感にあふれ、情熱的で生き生きとしたチェロの響きだろうか。
チェロは奏者が楽器を慈しむように抱え、心臓の近くで鳴らし、あたかも
チェリストと楽器が二人三脚で音楽を紡ぎ出すように一体感に富む演奏を生み出す。
ゆえに、「チェロは人間の声にもっとも近い音色を奏でる楽器」と称される。
 かつてクラウディオ・アラウが「世界最高のチェリスト」と呼び、
1970年代にはジャクリーヌ・デュ・プレと並び称されたクリスティーヌ・ワレフスカは、
チェロで喜怒哀楽の感情を表現し、生命のすばらしさをうたい上げる。
その演奏は19世紀の巨匠的な深遠さと存在感を放ち、聴き手の心奥に響いてくる。
 ワレフスカはエニオ・ボロニーニの秘曲の演奏を許された稀有な存在。
音楽は一期一会の愉悦のときを生み出す。ワレフスカを聴く―それは
チェロを通して彼女の生き方を感じ、作品に肉薄し、音楽のすばらしさに酔うこと。
まさに彼女のチェロは魂の歌だから。
(音楽評論家 伊熊よし子)

 

濃密で豊穣な“現役の伝説”を聴く

 深い……、音も歌い回しも情感もすべてが深い。
これほど豊かな音色と表情をもったチェリストが他にいるだろうか?
1971年録音のドヴォルザークの協奏曲を聴いても、2014年録音の小品集を聴いても、
心底そう思う。ワレフスカは、昔も今も、類い稀な存在だ。
彼女は、同世代のデュ・プレと並び称された名手。
ピアティゴルスキーに学び、アラウに絶賛され、グローフェから作品を献呈されるなど、
歴史的な音楽家と交わりながらも、南米に拠を移した後は最前線から退き、
「弾きたいときに弾く」生き方にシフトした。
しかし2010年、36年ぶりに来日し、情熱的な表現に円熟味を加えた驚愕の名奏を披露。
そして今回いよいよ、大ステージに還ってくる。
 “チェロ史上最高の奏者”ボロニーニが彼女だけに演奏を許した小品を含む多彩な演目も、
その至芸を味わうに相応しく、2010年に急遽共演して以来、厚い信頼を得ている
福原彰美のセンス抜群のピアノも、佳き彩りを加える。
 この貴重なチャンスを逃してはならない!
(柴田克彦 音楽評論家)

 

「グランドマナーのチェロ」の輝きを今に伝える
〜クリスティーヌ・ワレフスカの2019年東京リサイタルに寄せて〜 

グランドマナー。今はあまり使われないが、音楽では「巨匠芸」「横綱相撲」を指す。
2010年にアマチュア奏者や一般の音楽愛好家の尽力で36年ぶりの日本ツアーを実現した
チェリスト、クリスティーヌ・ワレフスカの実演に接したとき、瞬間的に感じたのは
グランドマナーの輝きだった。

1948年ロサンゼルス生まれ。父はポーランドとドイツにルーツを持つ楽器商、母はドイツ人だった。
10代半ばでチェロを始め、ウクライナ出身のグレゴール・ピアティゴルスキーに師事した。
さらにパリへ留学、モーリス・マレシャルの指導を受けた。
「合衆国」アメリカの土壌に育まれ、コスモポリタンの人生を運命づけられたワレフスカは
アルゼンチンで結婚、ラテンの輝きも手中に収めた。

ワレフスカのたっぷりした歌心を支えるピアニストは、米国暮らしの長かった福原彰美。
すでにコンビを組んで久しく、美しい旋律の共有から丁々発止の渡り合いまで、
とても充実した音楽の時間をかなえてくれるにちがいない。
(池田卓夫 音楽ジャーナリスト@いけたく本舗)

公演スケジュール

2019年3月23日(土)14:00開演(13:00開場) Bunkamuraオーチャードホール ※終演

チケット情報・購入

<チケット価格>
S席3,500円(税込・全席指定)、Sペアチケット6,000円(税込・全席指定)
A席2,500円(税込・全席指定)
※未就学児入場不可

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<一般発売>
2/9(土)10:00より各プレイガイドで発売開始
◎イープラス http://eplus.jp
◎チケットぴあ http://t.pia.jp/ 0570-02-9999 (Pコード:142-265)
◎ローソンチケット http://l-tike.com/ 0570-084-003 (Lコード:32376)
◎カンフェティ   http://www.confetti-web.com
◎Bunkamuraチケットセンター 03-3477-9999(10:00~17:30)
 オンラインチケット MY Bunkamura
 Bunkamuraチケットカウンター Bunkamura1F(10:00~19:00)
 東急シアターオーブチケットカウンター 渋谷ヒカリエ2F(11:00~19:00)
※BunkamuraでのSペアチケットのお取扱いは電話及びカウンターのみとなります。
※MY Bunkamura先着先行 2/8(金)~(Sペアチケットのお取扱いはございません。)

◎ムジカキアラ 03-6431-8186(平日10~18時)info@musicachiara.com

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<お問合せ>
ムジカキアラ 03-6431-8186(平日10:00~18:00)

 

【プログラム】

クープラン:演奏会用小品集

プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119

ボロニーニ: アダージョ/アヴェ・マリア

ブラガート:チャカレーラ

ピアソラ(ブラガート編):アディオス・ノニーノ/天使の死/オブリビオン(忘却)

ショパン:序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 Op.3

(アンコール)
ショパン:ノクターン第20番
ボロニーニ:エコーセレナーデ

 

Message from Christine Walevska
「コンサートでは皆様が、偉大な音楽に触れ、そして楽しく幸福なひと時を
過ごしていただけることを祈っております。
ツアー最初のコンサートは、3月23日東京で開催されます。
素晴らしい聴衆の皆様にお会いできることを
心から楽しみにしています。会場でお待ちしております。」

コンサート概要

<主催>
ビルボードジャパン 

<後援>
米国ビルボード
朝日新聞社

<企画制作>
ビルボードジャパン
ムジカキアラ

<開催日時>
2019年3月23日(土) 13:00開場/14:00開演

<会場>
Bunkamuraオーチャードホール

<出演>
クリスティーヌ・ワレフスカ(チェロ)
福原彰美(ピアノ)

 

プロフィール
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クリスティーヌ・ワレフスカ(チェロ)

アメリカ、ロサンゼルス生まれのチェリスト、クリスティーナ・ワレフスカは18歳でデビューした当時から注目を集め、批評家から「フリッツ・クライスラーのヴァイオリンに匹敵する、説得力のある音楽」と評されていた。楽器商の父からチェロの手ほどきを受けた後、13歳でピィアテイゴルスキーに師事。16歳で奨学金を得てフランスへ留学、パリ音楽院でモーリス・マレシャルに師事する。2年後には、アメリカ人として初のチェロと室内楽で1等を取り卒業する。

 卒業後はドイツを中心に演奏会を行い、2年目にはドイツだけで年間45回のコンサートを行うようになる。その後、ブエノス・アイレスのテアトロ・コロンでは一週間のうちにドヴォルザークの協奏曲、ヘンリック・シェリングとの共演でブラームスの二重協奏曲を演奏し高い評価を受け、ヨーロッパの主要都市でも精力的に演奏活動を行うようになる。40年に亘る演奏活動で、ヨーロッパ、北米、南米、アジアでツアーを行い、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団など主要なオーケストラとも共演している。作曲家ドヴォルザークの曾孫であり、ヴァイオリニストのヨゼフ・スークは、ワレフスカが演奏するドヴォルザークのチェロ協奏曲を聴いて、「今まで聴いた中で最高の演奏」と評し、プラハの春音楽祭に彼女を招いたという。

 ハイフェッツやグリュミオーといった著名な音楽家からも高く賞賛されており、クラウディオ・アラウは「世界最高のチェリスト」と評し、またアルトゥール・ルビンシュタインは「今までに聴いた中で、最も五感に響く音色を奏で、唯一私をはっとさせたチェリスト」と述べている。そして、アラム・ハチャトリアン、ファーディ・グローフェ、ホセ・ブラガートなどの多くの作曲家から作品を献呈されている。また、史上最強のチェリストといわれたエンニョ・ボロニーニの作品は、彼女だけが演奏することを許されている。

 21歳の時に、エリアフ・インバルの指揮でシューマンの協奏曲、ブロッホの「シェロモ」とブルッフの「コル・ニドライ」をフィリップスレーベルからリリース。その後は同レーベルの専属アーティストとなり、ドヴォルザーク、サン=サーンス(第二番の協奏曲は世界初録音)、プロコフィエフ、ハチャトゥリヤン、ヴィヴァルディ、ハイドンといった主要な協奏曲の録音を次々と行った。特に、ドヴォルザークの録音への評価は高く、イタリア・ピサ大学のFabio Uccelli教授は、「Anton Dvorak's Farewell (Edizioni TECNICONSULT, 1997年, フィレンツェ)」という著書の中で、ワレフスカとロストロポーヴィチの作品解釈を対比した詳細な研究の結果、ワレフスカの深い分析力を高く評価している。“ドヴォルザークのチェロ協奏曲の最も素晴らしい解釈者”クリスティーナ・ワレフスカに捧げられたこの本がきっかけとなり、ドヴォルザーク没後100年にあたる2004年には、フィレンツェ五月音楽祭での3回のコンサートを含め、ブラジル、アルゼンチン、米国、中国、香港等でドヴォルザークの協奏曲を演奏するオファーが舞い込んだ。

 初来日は1974年、その後36年のブランクを経て2010年、そして2013年に日本ツアーを行っている。

©WANG TE-FAN

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福原彰美(ピアノ)

14歳で浜離宮朝日ホールにてソロリサイタルを開催、ライヴ録音が学研プラッツレーベルから発売される。15歳で単身渡米し、サンフランシスコ音楽大学、ジュリアード音楽院で学ぶ。アメリカ国内外の主要ホールで演奏し、これまでにカリフォルニア・ユース・シンフォニー、パロ・アルト・フィルハーモニク、UCDavisシンフォニー、サンフランシスコ・コンサヴァトリー・オーケストラ、ゼファー・ミュージック・フェスティバル・オーケストラ、ルートヴィヒ管弦楽団等と共演。日本とアメリカをはじめ、フランス、イタリア、韓国、中国、台湾、エクアドル等で演奏する。2011年シャネル・ピグマリオンデイズ参加アーティスト。多胡まき枝、故・松岡三恵、マック・マックレイ、シャロン・マン、ヨヘイヴェド・カプリンスキー各氏に師事。

2017年にリリースされたソロアルバム『ブラームス:ピアノ小品集』(Acoustic Revive)がレコード芸術誌の「準特選」、オーディオアクセサリー誌の「今季の特選盤」に選ばれる。また、学研プラッツよりリリースされたソロアルバム『l’enfant de la musique 』、『Akimi plays Chopin and Liszt』がナクソス・ミュージック・ライブラリーにて配信される。

室内楽では、クリスティーヌ・ワレフスカ、ナサニエル・ローゼン、ピエール・アモイヤルなど著名な演奏家と共演。室内楽アルバムへの参加も多く、2018年には、中国の著名なクラリネット奏者ワン・タオと共演した『Spin 旋』(ドイツグラモフォン)、ピエール・アモイヤル(vln)、ナサニエル・ローゼン(vc)、清水祐子(vla)と共演した『ブラームス&シューマンピアノ四重奏曲集』(SHOFUSHA)がリリースされた。

2019年には、トビー・ホフマン(vla)との共演アルバム(SHOFUSHA)のリリース、秋山和慶指揮/東京交響楽団との共演等を予定している。

クリスティーヌ・ワレフスカとは2010年の来日時にその実力を認められ、以来パートナーとして、世界各地の公演で共演している。

©Sunhao Chou

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