総勢80余名、ゴダイゴ40周年を記念する祝祭の舞台が誕生!
1976年のデビュー以来、世代を超えて日本のポップス音楽シーンの最先端を走り続けているゴダイゴ。2月7日、大阪のクラシック音楽の殿堂であるフェスティバルホールの舞台でデビュー40周年の公演を開催した。その大舞台を終えて、ボーカルのタケカワユキヒデとバンドリーダーであるミッキー吉野からメッセージが届いた。
「最初の曲で、涙を流しているお客さんがいたという話を聞きました。
音楽の力、それも、たくさんの音楽家が一緒になって、
お客さんに思いを届けることの力を、改めて感じました。
今回のコンサートシリーズが実現して、幸せを感じています。」
...タケカワユキヒデ
「ゴダイゴのバンドサウンドと特別編成のストリングスとの共演。
50名を超えるクワイヤーのコーラスも新たに加わり 会場の皆さんの拍手・歓声に40thの最高のスタートがきれました。
気持ちは もう東京公演に向け 22日23日と選曲を一部変える気持ちで取り組んでいますので楽しみにしていて下さい。」
...ミッキー吉野
本公演は、ゴダイゴのフル・メンバーによるバンドサウンドと、ゴダイゴ・ホーンズ、またビルボードクラシックス・プレミアム・コーラス&ストリングスの総勢80余名からの、まさに40周年にふさわしい祝祭の公演だ。綿密な本番前のリハーサルが続き、ロビー開場となった当日のフェスティバルホール。ゴダイゴのデビュー当時からのファンのみならず、その普遍的でいつも新しい楽曲の虜となった若い世代のファンに至るまで、さまざまな顔ぶれの来場者が会場ロビーを満たす。
待ちに待った開演後、最初の曲は「Pomp And Circumstance」。一曲目からファン垂涎の名曲に、客席には割れんばかりの拍手が起こる。ストリングスの華麗なアレンジと50名を超すクワイヤーの音圧が加わった演奏に、往年の名曲がさらに輝きを増して響き渡る。流れるように奏される浅野のギターソロが続き、観客の心はすぐにわしづかみにされた。
短いMCをはさみ、情緒深く静かなバラードが奏でられる。「We’ve Got To Give The Earth A Chance」では、ミッキー吉野のしっとりとしたピアノのイントロから始まる。ドラムスのトミーの優しく力強いボーカルに、タケカワが寄り添うように歌い、さらにストリングスの響きが哀愁を加える。続く曲は、雰囲気が一転し、エキゾチックな音色が流れ出す。ゴダイゴの代表曲のひとつ、「Kathmandu」だ。聴衆が喜びに満ちて、ストリングスによってみずみずしさを加えたバンドサウンドに酔いしれる。今回の公演のストリングスアレンジャーであり、指揮もつとめる外山の細やかな指揮に弦楽器が答え、往年の名曲が生まれ変わった。
クワイヤーの溌剌としたコーラスが爆発し、「Holy And Bright」「Monkey Magic」「Gandhara」と、ゴダイゴの代名詞ともいえる楽曲が立て続けに演奏される。巧みに彩りを変えるライティングが、会場の一体感を視覚の面からも高め、ホーンズ、ストリングス、クワイヤーにより輝きと厚みを増した名曲たちが、吉澤とスティーブによる職人芸のリズムに混ざり合い、観客をゴダイゴの世界へと導いていく。
タケカワのMCにより、隠れた名曲と紹介された楽曲が続く。「Piano Blue」「Somewhere Along The Way」「Guilty」。今回の40周年コンサートでは、数えきれないゴダイゴの名曲から、いつものコンサートではなかなか演奏されない楽曲もフューチャーされていることがひとつの注目であり、ファンにとっては感涙ものだろう。ミッキー吉野のジャジーで、まさに青い音色の豊かな表現によるピアノが奏でられる「Piano Blue」は、本公演の中でもひときわ染み渡るよう響き渡った。
ゴダイゴの音楽空間はまだまだ続く。名盤『DEAD END』からプログレッシブな曲が続けざまに演奏される。難解な曲の展開をキャッチーなメロディで包み、観客に息もつかせずに聞き入らせるメンバーの演奏力の高さ、曲自体の魅力が、クワイヤーとホーンズ、ストリングスにより何倍もの迫力をもって迫ってくるステージは圧巻で、まさに本公演の真骨頂と言ってよいだろう。万華鏡のように流麗に演奏されていく音の洪水に、すべての聴衆が魅了された。
終演を惜しむ観客に向けて演奏されたアンコール、その最後の曲はおなじみの「Galaxy Express 999」。メンバーをはじめ出演者、観客が一体となって40周年を記念したbillboard classicsゴダイゴ コンサートの初日を締めくくった。
本公演は、4月22日23日に東京文化会館においての開催が決定されている。ミッキー吉野の言葉にある通り、さらに輝きを増したゴダイゴの音楽が、東京の春の夜に響き渡るだろう。
セットリスト
※2016年2月7日フェスティバルホール公演演奏作品
1. Pomp And Circumstance
2. The Sun is Setting On the West
3. We’ve Got To Give The Earth A Chance
4. Kathmandu
5. Leidi Laidi
6. Holy And Bright
7. Monkey Magic
8. Gandhara
9. Piano Blue
10.Somewhere Along The Way
11. Guilty
12. Millions Of Years
13. Dead End - Love Flowers Prophecy
14. Mikuni
15. Great Sea Flows
(ENCORE)
16. Follow
17. Beautiful Name
18. Galaxy Express 999