NOKKO×オーケストラ初公演がついに実現!観客総立ちの熱狂のフィナーレへ
(3月18日大阪・フェスティバルホール公演レポート)
NOKKO & REBECCAファン待望の舞台が遂に幕を開けた。会場は3月18日大阪・フェスティバルホール。NOKKO&オーケストラによるコンサートツアー初日、来場した音楽ファンは舞台に登壇した60余名のオーケストラを前に緊張気味の様子。しかし、冒頭から華麗でパワフルなパフォーマンスを披露するNOKKOに聴衆は瞬く間に魅了された。一曲目は、ソロの代表曲「ライブがはねたら」。躍動感あるオーケストラサウンドに合わせて、パンチのある歌声で早くも会場はヒートアップ。続いてREBECCAの「CHEAP HIPPIES」。ファンの想像を超えたロックチューンがフルオーケストラで演奏される展開。金管楽器がうねりを上げ、ティンパニやシンバルをはじめとする打楽器群が咆哮する。パワフルなNOKKOの歌声がオーケストラサウンドと、時に対決し、時に調和しながら、客席を巻き込んで展開していく。公演前のインタヴューでNOKKOは「オーケストラの演奏にロックを感じる」と話していたが、これぞまさしくオーケストラによるロック音楽の再現だ。
さらに「I Will Catch U」でのスマートなスウィングに続いて、「人魚」では管弦楽の豊潤な音色のなかでNOKKOが切なく歌い上げる。日本を代表するオペラ指揮者、柴田真郁が華麗に兵庫芸術文化センター管弦楽団のサウンドを演出、NOKKOの歌声に潜む多彩な表情を醸し出していく。第一部の最後は、新アルバム『TRUE WOMAN』より「翼」。どこまでも飛翔していくような声量と圧倒的スケールのシンフォニーがフェスティバルホールの大空間を包み込む。 第二部冒頭では新アルバムから「ふふふ」「恋に堕ちたら」を熱唱。ステージと客席を煌びやかに彩る照明が音楽と重なり合い渾然一体となる。「LONELY BUTTERFLY」「MOON」とREBECCAの名曲群では、バンドサウンドを上回る激しいオーケストラ演奏が続く。そして、不朽の名作「Maybe Tomorrow」。 復興の地に捧げる願いを込め、ひざまずいて歌い始めたNOKKO。ひとつひとつの言葉に魂を込め、深い祈りを込めて歌っていく彼女にオーケストラが優しく寄り添っていく。そして、この大舞台のフィナーレを飾ったのは「TRUE WOMAN」。世界中の女性の幸せを祈って作曲された作品。大きな願いとともにNOKKOがステージを縦横無尽に駆け抜け歌い上げていく。鳴り止まない拍手に導かれたカーテンコールに続き、アンコールは「フレンズ」。圧倒的な盛り上がりに会場が揺れる。珠玉の演奏作品には「Cotton Time」「卒業写真」も披露し、全身全霊で全14作品を歌い上げたNOKKO。聴衆は圧巻のパフォーマンスに大きな感動の世界に導かれ、ラストは観客総立ち、歓声と称賛の熱狂の渦に包まれた。
熱いフェスティバルホールはこの日、まさにNOKKOと音楽ファンにとって“祝祭の日”となった。音楽シーン注目のNOKKO&オーケストラ公演は、来月4月から東京、福岡、札幌、名古屋で開催。さらに華麗さと熱狂が増していくステージに今、目が離せない。