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幸田浩子
オペラティック・リサイタル
―ARIA 花から花へ―
~ジョン・健・ヌッツォを迎えて~

本公演は終了しました。
ご来場誠にありがとうございました。


幸田浩子出演、”オペラティック・リサイタル"「- ARIA 花から花へ -」


【 リハーサルレポート2019.06.28 】
 日本オペラ界の中心にたつソプラノ 幸田浩子。今夏、紀尾井ホールで、新しい舞台”オペラティック・リサイタル"に挑む。
演出、照明デザインが施される注目のステージは、華道家 大泉麗仁の舞台装花によって新しい感覚の劇場空間へと鮮やかに変容する。そして藤満 健の奏でるピアノのなかで、幸田浩子、ジョン・健・ヌッツォが登場し「- ARIA 花から花へ -」と題した物語を
艶やかに展開。《ジャンニ・スキッキ》や《つばめ》《ラ・ボエーム》などプッチーニの名作オペラから、
ヴェルディの《リゴレット》と《椿姫》の名場面を披露する。

 
 6月28日、都内で最終リハーサルが行われた。舞台スタッフとコンタクトをとりながら演技を交え歌い、演出のディテールを確認する幸田。「あちらでの大切な出会い、こちらでの小さな奇跡、そんな一つ一つが音楽に導かれ、結びつき、育まれ、7月6日紀尾井ホールで、新しい形のリサイタル“オペラティック・リサイタル - ARIA 花から花へ -”が生まれようとしています。ぜひ皆さまに、
会場でそのひととき、共鳴していただけましたら幸せです。 幸田浩子」

 いよいよ7月6日、舞台と客席が溶け合う「花の命」を綴る舞台が誕生する。
真夏のひととき、幸田浩子の歌声が観客を深淵な音世界へと誘う。

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び切りの歌声と美貌で「花の命」を描いて

岸 純信(オペラ研究家)

華やかな面差しと涼やかな美声を誇るプリマドンナでありながら、
素朴で飾らない一面も持つ名ソプラノ、幸田浩子。
7月のリサイタルでは、豪華な顔ぶれの共演者たちと共に、「花から花へ」と題して斬新なステージを披露する。
「昨年、CDデビュー10周年の記念盤『花から花へ~オペラ・アリア集』を出しましたが、
そこでの『一本のバラが蕾から花開き、やがて散りゆくさままでを歌で描こう』というコンセプトを、
今度は舞台で実現させたくなりました。字幕をご用意し、演出や照明の方のご協力も得ながら、
まったく新しい形のリサイタルを作ってゆくつもりです」。
例えば、華道家  大泉麗仁がステージで活ける舞台装花もその新企画の一つ。
「オペラのヒロインたちを花の様々な姿と結びつけながら、私の歌声で表現してみたいのです。
プッチーニの《ラ・ボエーム》のミミは初々しい蕾のような娘、一方、ヴェルディの《椿姫》の
ヴィオレッタはあでやかに咲き誇る女性像ですね。相手役になって下さるジョン・健・ヌッツォさんは
ウィーンで私が歌っていた頃からのお友達ですし、ピアノ伴奏をお願いした藤満健さんも私と同じ関西出身で、明るくて多才な方です。
本番をどうぞお楽しみに!」

「webぶらあぼ」
https://ebravo.jp/archives/55658

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「いちばん美しく心地良いのは声とオーケストラ、
舞台と客席のすべてが溶け合い響きあうことです」
 〜幸田浩子、リサイタルを語る

池田卓夫 (音楽ジャーナリスト@いけたく本舗)

昨年(2018年)暮れにCDデビュー10周年記念アルバム『ARIA 花から花へ〜オペラ・アリア名曲集』
(日本コロムビア=ラルフ・ワイケルト指揮、チェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団と共演)を
リリースしたソプラノ歌手、幸田浩子が同名のリサイタルを2019年7月6日、東京・四ツ谷の紀尾井ホールで開く。
ビルボードジャパンの主催だけに、照明から字幕、華道家による舞台装花まで普通の「声楽家独唱会」と
全く異なるスタッフ・チームを組む。「客席と一体の《劇場》を紀尾井ホールの空間につくります」と、幸田は意気込む。

 「ソロのアリアだけでドラマを理解していただくのも大変でしょうから、
それぞれのヒロインの恋や愛、時には憎しみなど色々な感情の相手となる男性役として、
テノールのジョン・健・ヌッツォさんをお迎えします」。
ヌッツォについては「生まれながらのテノール歌手。今年1月にご一緒したときも
リハーサルの段階からテンションが高く、投げキッスのポーズをきめたりしていました。
人間力に大きな魅力があり、それがすべて、彼の歌にも現れるので素敵です。
オペラティック・リサイタルの醍醐味をお客様に体感していただきたいと思っています」

 改めて今回の選曲に触れ、「10枚目のレコーディングにあたり、これからの10年を
ともに生きていきたい愛しいヒロインたちのARIAを選びました。
素晴らしい指揮者、オーケストラの方々との機会を授かり、
ヴェルディの『椿姫(ラ・トラヴィアータ)』から、1幕の《花から花へ》と3幕の《さようなら》のアリア
をCDの冒頭に入れました」と、アルバムタイトルの背景を明かす。
オペラのカペルマイスター(楽長)として豊かな経験を持つワイケルトとは、
過去にR・シュトラウス『ナクソス島のアリアドネ』『ばらの騎士』の舞台を共演、気心知れた仲だったのが幸いした。

 リサイタルでも後半に、その歌い込んだ『椿姫』の2つのアリアと
『リゴレット』からのヴェルディを特集する。前半は『ジャンニ・スキッキ』『つばめ』
『マノン・レスコー』『ラ・ボエーム』と、プッチーニで固めた。
ピアノは藤満健。「作曲とピアノの本業だけでも素晴らしいのに、オペラのアリアも歌えるし、
アマチュアオーケストラではヴァイオリンも弾くし…。とにかく、才人です。
リサイタルの歌の間をつなぐピアノソロ曲の作曲までお願いしています。
ひとりオーケストラの響きをぜひ、ご堪能ください」

藤満とは2011年、東日本大震災の直後に「私が姉のヴァイオリニスト、幸田さと子と
初めて一緒に企画して、共演したチャリティ・デュオコンサートで知り合いました」。
さと子は神戸市在住で阪神淡路大震災を経験しているので「今度は東北の皆さんを支援する立場に
回ったのだから、10年は続けよう」といい、今年5月12日の神戸新聞松方ホールで第9回まできた。
「チャリティを続けるうちに、何かに一歩を踏み出し、そこで得た知識や感覚から
次の一歩が生まれる大切さを学んできました」。人と人の心を音でつなぐ音楽の素晴らしさ。
「いちばん美しく心地良いのは声と楽器、舞台と客席のすべてが溶け合い、響きあうことです」と、
幸田は長いキャリアを通じて実感してきた。

最後に、「次の世代の聴衆、観客をどう増やしていくか」について尋ねてみた。
「私の場合、オペラの舞台でも『魔笛』『ウェルテル』『ヘンゼルとグレーテル』『夜叉ヶ池』
『竹取物語』など、子どもたちと共演する作品への出演の多いことが、1つのヒントになります。
音楽って楽しいと感じてくれると、他の私の次の公演にも足を運んでくれるのです。
中には『オペラ歌手を目指します!』と、音楽大学を受験する子までいます。舞台の上で次のお客様も育てられるなんて、歌手冥利です」 

「mikiki」web版より
http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/21845

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【出演】
幸田浩子(ソプラノ)

ジョン・健・ヌッツォ(テノール)
藤満健(ピアノ)

舞台演出:馬場紀雄
舞台装花:大泉麗仁(華道家)
舞台監督:大澤裕
照明:上杉圭太郎

【演奏曲】
プッチーニ:オペラ『ジャンニ・スキッキ』より “わたしの愛しいお父さま”
オペラ 『ラ・ボエーム』より “私の名はミミ” “愛らしい乙女よ”
ヴェルディ:オペラ『椿姫』より 乾杯の歌 “ああ、そは彼の人か~花から花へ” 

オペラ『リゴレット』より ‟女心の歌” ほか

※字幕付
※曲目は変更になる場合がございます。予めご了承下さい。

公演スケジュール

2019年7月6日(土) 開演14:00(開場13:30) 会場:紀尾井ホール ※終演

チケット情報・購入

<チケット価格>
S席5,500円 S席ペア10,000円(税込・全席指定)
A席4,500円(税込・全席指定)
学生席2,000円(税込・全席指定
 *学生券はパシフィック・コンサート・マネジメントのみのお取扱いです。
※特製プログラム付
※未就学児入場不可
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<一般発売>
2019年4月13日(土)10:00より受付開始
◆チケットぴあ http://w.pia.jp/  0570-02-9999(Pコード:149-233)
◆ローソンチケットhttp://l-tike.com/  0570-084-003(Lコード:34301)
◆イープラス http://eplus.jp/ 
◆パシフィック・コンサート・マネジメント http://www.pacific-concert.co.jp/  03-3552-3831
◆紀尾井ホールチケットセンター 03-3237-0061
 紀尾井ホールウェブチケット http://www.kioi-hall.or.jp/ 

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<お問合せ先>
パシフィック・コンサート・マネジメント 03-3552-3831

 

Message from Hiroko Kouda

「ARIA 〜花から花へ ビルボードクラシックス プロデュース リサイタルに寄せて」

ただ歌うことが好きだった小さな子どもが、いつしかオペラの世界に魅せられるようになり、
愛しいヒロインたちのフレーズに、言葉に、たくさんの勇気や気付きをもらい、歌い続けてきました。

この度のビルボードクラシックス「オペラティック・リサイタル」では、
甘く力強い歌声と魅力的な舞台姿のヌッツォさん、情景も心情も音にして、包み込んでくださる藤満さんのピアノ、
舞台上に大地からの香りと息吹を作り出してくださる大泉さんの装花、その光に包まれると、
会場中に優しい微笑みが広がる上杉さんの照明、大きな器で全てを受け止めて導いてくださる馬場さんの演出、
デビューの時からお世話になっている舞台監督の大澤さん、あたたかくサポートし続けてくださるスタッフの方々....
最強の共演者の方々と共に、新たな挑戦の道を歩めることを、本当に幸せなことだと思います。

 この夏、紀尾井ホールで、オペラの世界ならではの、
愛の喜びと苦しみ、葛藤と情熱、
心を揺り動かす時間と空間を生み出し、
皆さまと共鳴できますことを、願っています。

幸田浩子

コンサート概要

<主催>
ビルボードジャパン

<協力>
株式会社二期会21

<後援>
米国ビルボード

<出演>
幸田浩子(ソプラノ)、ジョン・健・ヌッツォ(テノール)、藤満健(ピアノ)

<舞台演出>
演出:馬場紀雄
舞台監督:大澤裕
照明:上杉圭太郎
舞台装花:大泉麗仁(華道家)

<会場>
 紀尾井ホール (東京都千代田区紀尾井町6番5号)

プロフィール
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幸田浩子(ソプラノ)

東京藝術大学首席卒業。同大学院、文化庁オペラ研修所を経て渡伊。
数々の国際コンクールで上位入賞後、ローマ歌劇場やベッリーニ大劇場、シュトゥットガルト州立劇場等で主要な役を演じ、ウィーン・フォルクスオーパーと専属契約。
帰国後は、『ばらの騎士』ゾフィー、『ナクソス島のアリアドネ』ツェルビネッタ、『こうもり』アデーレ等で好評を博し、近年では新国立劇場『ホフマン物語』オランピア、びわ湖ホール『リゴレット』ジルダ、二期会『魔笛』パミーナで絶賛されている。
他にも主要オーケストラとの共演や全国各地でのリサイタルに加えメディアへの登場も多く、NHK-FM「気ままにクラシック」では笑福亭笑瓶氏とパーソナリティを務め、BSフジ「レシピ・アン」ではメインMCを務めるなど多彩な活動を展開。
2020年1月22日には、歌い継いがれてきたうた、未来につながっていてほしいうた、そして幸田のために書き下された新作を収録した11th CD『このみち~日本のうたⅡ~』をリリース。
第14回五島記念文化賞オペラ新人賞、第38回エクソンモービル音楽賞洋楽部門奨励賞受賞。
第3代クルーズアンバサダー(クルーズ振興大使)。
今後は、2020年7月新国立劇場/びわ湖ホールにて『竹取物語』かぐや姫で主演予定。
二期会会員
 HP:https://columbia.jp/koudahiroko/

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ジョン・健・ヌッツォ(テノール)

2000年にウィーン国立歌劇場にデビューし、オーストリア芸術新人大賞受賞。フォルクスオーパー、ザルツブルグ音楽祭に出演後、2003年よりメトロポリタン歌劇場に出演。NHK大河ドラマ「新選組!」テーマ曲を歌唱し、クラシックファン以外にも抜群の知名度を誇る。類まれな声とテクニック、幅広いレパートリーで聴衆を魅了している。
 天皇皇后両陛下とローマ法皇に歌声を披露した経験をもつほか、MLB、NFLやサッカーの国際試合で国歌斉唱もつとめた。これまでグルベローヴァ、ゲオルギュー、ブルゾン、ヌッチ等世界の名歌手や、N響、東響、札響、京響、名フィル、ミュンヘンフィル等国内外のオーケストラへ客演。
 近年はドミンゴと歌劇「真珠とり」の二重唱や世界的ホルン奏者のバボラークとブリテンの珠玉の名作を共演し称賛を得ている。2019年は、日墺友好150周年記念イヤーに伴うウィーン公演やリサイタルツアー、「美しき水車小屋の娘」を予定している。
第13回出光音楽賞受賞。東京音楽大学客員教授。
http://www.jkn-tenorissimo.com/

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藤満 健(作曲家 ピアニスト)

東京藝術大学作曲科、同大学院を共に首席で卒業。修士作品は東京藝術大学が買い上げ、芸術資料館に永久保存されている。
1989年東京藝術大学内にて安宅賞受賞。1992年第61回日本音楽コンクール作曲部門最高位、併せて安田賞受賞。
1993年ピアノリサイタルを開催、2002年イゴール・フロロフ・ヴァイオリンマスタークラス公式伴奏者をつとめる。
1995年から2008年は桐朋学園大学講師として、2006年からは桜美林大学講師として後進の指導にあたっている。
様々なアーティストの伴奏者として全国各地のコンサートで活躍、その演奏とサポートは高い信頼と評価を得ている。
ピアノコンクールの審査員、室内楽奏者のほか、楽譜監修、編曲、またテレビや映画での演奏など、その活動は多岐に渡っている。
伴奏者、編曲者として多数のCD録音があり、アカデミー賞・外国語映画賞受賞作品「おくりびと」ではピアノ演奏を担当した。2010年第2回高松国際ピアノコンクール課題曲委嘱作曲家。

 

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